目には焦点距離というものがあります。人の目にはカメラやビデオ装置と同じような、それぞれ固有 焦点距離が決まっています。また機械などで測定することができます。この焦点距離が前方10mや20mであれば遠くのものにピントがあうことになっています。この焦点距離が1mとか50cmのかたも中にはいます。この場合には、遠くの物体にはピンをが合わせることができません。近くのものは見えますが遠くのものはピンぼけということになってしまいます。
単純に言うと、これが近視なのです。中学生時代の理科の教科書のなかには、虚の焦点という言い方があったと思います。焦点がレンズの後方にある場合のことで、つまりはどこにもピントが合わないということなのです。これが遠視に相当してしまいます。それでは遠視の目は何も見えないのでは?ということになりますが、人間の目というものは焦点距離を変化させていき、調節する機能を持っていますので大丈夫なのです。これは自動焦点ビデオカメラと同じです。
機械と違う点でいえば、この調節機能は内眼筋を使うので長時間働かせることによって次第にくたびれてきます。そのため遠視の人は長時間ものをみつめる作業をしていると疲れてしまいます。そのため仕事や勉強などの能率が悪いことがおおいのです。特に学童の場合には読書嫌いの一因となってしまいます。
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遠視は、網膜を通り越してピントを結んでしまう状態のことを言います。遠視の場合だと遠くの物が良く見えて、近くの物がぼやけて見えるというのは、実は、間違いなのです。遠視の眼は、遠くの物も近くの物も、ぼやけて見えてしまうのです。5メートル以上も遠くの物を見ているときには、私たちの目は水晶体の厚さを調整しないで見ています。しかし、このとき、遠視の眼は網膜の後ろにピントが合ってしまいますので、遠くがぼやけて見えてしまい近くはもっとぼやけて見えてしまいます。
遠視が弱いときに合は、水晶体を膨らませる調整を使ってピントを合わせることが出来るため、遠くがよく見えます。しかし、近くにピントを合わせるために遠くの物を見るときよりも、さらに水晶体を膨らませなければいけないため近くは見えづらくなってしまいます。このようにして、遠視の眼は、いつでも「毛様体筋」を緊張させているため「毛様体筋」にかかるストレスが大きくなってしまいます。
軽い遠視の場合でも、やがては調整がうまくいかなくなってしまい、どんどん進行します。そして、近くの物も遠くの物も見えにくくなります。網膜の後ろでピントがあってしまう理由としては2つあります。1つは、水晶体の屈折力が弱いためです。これを、屈折性遠視とよんでいます。もう1つは、近視とは逆に眼軸が短いことです。屈折力が普通の場合でも、角膜~網膜までの長さが短いためピントが網膜の後ろに合ってしまう軸性遠視という先天的なものなのです。遠視はこの場合がほとんどの状態なのです。

