レーシックという治療を受けることで、遠視を治療することも可能です。日本での遠視にかかっている人の人口は、近視にかかっている人の人口に比べて少ないのが現状です。そのため、遠視をレーシックにより治療する人は、あまり多くありませんでした。しかし、近年、海外における遠視レーシック施術の有効性が、徐々に報告されるようになり、遠視治療に対する期待は非常に高まってきています。
では、角膜を削り、視力の矯正をするレーシックで遠視の治療が、なぜ可能なのでしょうか。通常のレーシックの場合、角膜を平らに削ることによって、網膜の手前に結ばれてしまった像を後ろにずらし、視力の矯正を行っています。
それに対して、遠視レーシックでは、角膜周辺部分をドーナツ状に削ることによって、相対的に角膜中央部分がより盛り上がるような形にして、視力の矯正をします。遠視とは、網膜の奥に結像してしまうという症状なのですが、これにより、像が手前に写るので、視力が矯正されることになります。しかし、まだその矯正範囲は狭いもので、現在は、+3D~+4D程度の遠視が限界だと言われている状況です。
レーシックは、コンタクトレンズや眼鏡を使用することなく、眼球自体の視力を回復させるという、画期的な施術法で、日本でも、最近は申し込み者が増加しています。レーシックという言葉は、何となく耳にしたことがあるという方は、たくさんいると思います。しかし、施術費用が高いこと、手術への不安が解消されにくいことから、日本でのレーシックの申し込みは少なく、まだまだ認知度はとても低い状況です。
遠視は、網膜を通り越してピントを結んでしまう状態のことを言います。遠視の場合だと遠くの物が良く見えて、近くの物がぼやけて見えるというのは、実は、間違いなのです。遠視の眼は、遠くの物も近くの物も、ぼやけて見えてしまうのです。5メートル以上も遠くの物を見ているときには、私たちの目は水晶体の厚さを調整しないで見ています。しかし、このとき、遠視の眼は網膜の後ろにピントが合ってしまいますので、遠くがぼやけて見えてしまい近くはもっとぼやけて見えてしまいます。
遠視が弱いときに合は、水晶体を膨らませる調整を使ってピントを合わせることが出来るため、遠くがよく見えます。しかし、近くにピントを合わせるために遠くの物を見るときよりも、さらに水晶体を膨らませなければいけないため近くは見えづらくなってしまいます。このようにして、遠視の眼は、いつでも「毛様体筋」を緊張させているため「毛様体筋」にかかるストレスが大きくなってしまいます。
軽い遠視の場合でも、やがては調整がうまくいかなくなってしまい、どんどん進行します。そして、近くの物も遠くの物も見えにくくなります。網膜の後ろでピントがあってしまう理由としては2つあります。1つは、水晶体の屈折力が弱いためです。これを、屈折性遠視とよんでいます。もう1つは、近視とは逆に眼軸が短いことです。屈折力が普通の場合でも、角膜~網膜までの長さが短いためピントが網膜の後ろに合ってしまう軸性遠視という先天的なものなのです。遠視はこの場合がほとんどの状態なのです。

